シミをなくしたい。肌をもっと白くしたい。
そんな思いで美白クリームや美容液、薬、美容機器などを試していたなかでも、個人的に画期的だと思ったのが近年流行りの「飲む美白」系。
と購入しそうになりましたが、いや、まてまて。ちゃんと口コミも確認してからにしよう。
と検索してみたところ、まさかの「白髪が増える」との情報が。
シミが消えたって白髪が増えたらトータルでプラマイゼロやで・・・(´Д`;)
でも、そこは都市伝説かもしれないとさらによく調べた結果「白髪との因果関係ははっきりしない」だけでなく
- 効果も内容成分も明確に種類分けがされていて、結構きつい副作用もありえること
- 私の場合は恐らく飲んでも効果が無いこと
が分かりました。
白髪になってもならなくても、私には今のところ必要なさそうです。
まだ美白薬は飲んだこと無いけど、どういうものなの?飲んだらほんとにシミが無くなるの??と疑問な方向けに、基本的な種類の違いや成分について解説します。
シミを消してくれる内服薬とは?
「シミ消し内服薬」の種類は大きくわけて2種類あるのをご存知でしょうか。
シミの種類によってチョイスする必要があり、具体的にいうと「肝斑用」と「シミ・そばかす用」に分かれています。
肝斑に効く「トランシーノⅡ」第一類医薬品・トラネキサム酸含有
トランシーノⅡに代表されるトラネキサム酸含有の錠剤は、「肝斑専用」となっています。
また、第一類医薬品なので薬剤師さんを通して薬の説明を受けてからでないと購入できない処方薬となっており、体に対する効果や影響が強いことが伺えます。妊婦さんは要相談。
- トラネキサム酸
- L-システイン
- ビタミンC
が主な成分です。
シミ・そばかすに効く「第三類医薬品」はLシステインが主な成分
トランシーノと同じメーカーさんのラインナップにある「トランシーノホワイトクリアC」だけでなく、他メーカーからも「ハイチオールC」「システィナC」など聞き覚えのある商品名も。
こちらは肝斑ではなく「シミ・そばかす」に対応する薬です。
とはいえこちらは第三類医薬品。ビタミン剤や整腸剤とおなじ扱いなので妊婦さんも飲むことができ、薬剤師さんを介さなくても購入できます。
主な美白成分は
- L-システイン
- ビタミンC
となっており、肝斑に効くトランシーノⅡに入っているトラネキサム酸は入っていません。
トラネキサム酸・L-システインでどうしてシミが消えるの?
主成分それぞれに役割があり、連係してシミのもとにアプローチする仕組みになっています。
- トラネキサム酸:メラノサイト活性化因子の阻害作用
- L-システイン:メラニンの生成を抑制・メラニンの排出を促す
- ビタミンC:メラニンの産生量を抑える・すでに蓄積されてしまったメラニンに直接作用し、還元する
このように、シミを作るメラノサイトを活性化させる「プラスミン」という因子をトラネキサム酸がブロックしたうえで、LシステインやビタミンCで溜まったメラニンを抑制・還元・排出するという仕組みになっています。
トラネキサム酸が入っているのは「肝斑用」のトランシーノⅡのみなので、それ以外の内服薬はLシステインとビタミンCが主な美白成分です。
白髪が増える?実際の口コミ
シミを消す仕組みがざっくり分かったところで、口コミを調べてみました。
調べてみて分かったのは、「白髪が増えた」と実際に書いている人はごく少なく、一部の情報サイトやまとめサイトで白髪との関係性を指摘している状態のようです。
ただ、少なかったとしても「白髪が増えた」という人もいた訳なので・・・どうでしょう。美白薬を飲んだから白髪が出たのか、たまたまか・・・
トラネキサム酸で白髪が増えるというエビデンスは無い
そもそも、白髪自体のメカニズムも未だ明確ではありません。
老化やストレス、血行不良、栄養不足などさまざまな要因が挙げられますが、実際のところ謎も多いのです。だからこそ、白髪の特効薬って無いですよね。
そのうえで、トラネキサム酸が白髪に関して因果関係があるかどうかもまた、なんの証拠もありません。
トランシーノ販売元の第一三共ヘルスケアさんのHPで確認してみましたが、「白髪」に対する言及は見当たりませんでした。
飲んだ人の体調や体質も大いに関係すると思いますし、ケースバイケース過ぎるのでその辺は触れない、ということでしょうか。
ちなみに、ビオチンをトラネキサム酸と同時に摂取すれば白髪を防げるという噂もあります。
ビオチンはビタミンB7が主な成分ですが、
- 通常食を食べている分には不足しない栄養素であること
- 1日の摂取上限が定められていること
- 過剰摂取で体内に溜まり、動物実験では子に影響がみられる
という点が気になるので、美白のために摂取するのもな・・・という印象。
ちなみに、上記のソースはウィキペディアです。
トラネキサム酸の効果と副作用
トランシーノⅡの重要成分であるトラネキサム酸は美白以外にも用途があり、意外にも美容に特化された成分ではないようです。
トラネキサム酸の効果
日本薬局方 トラネキサム酸カプセルの服用説明書によりますと
- 主術中・術後の異常出血
- 湿疹・蕁麻疹などからくる炎症・紅斑
- 口内炎
などに効果があるとされています。
思っていた以上に真面目な薬ですね・・・確かにこれなら継続服用は不可としているのもなっとく(トランシーノは連続服用8週間まで)です。
主に出血・炎症を抑える働きがあるということを把握したうえで、副作用を見てみましょう。
トラネキサム酸の副作用
- 血栓形成
- 発疹
- 食欲不振
- 嘔吐
- 下痢
- 胸やけ
血栓ができやすくなるということからも、トラネキサム酸の効果である異常出血抑制効果が伺えます。
肩こりになりやすくなるというのも、血流が悪くなる作用の現れですね。
また、食欲不振や胸やけはトランシーノⅡを服用していた方の口コミでも見られました。普段から食欲が薄いかたはちと要注意です。
そしてもう1つの副作用に
- 眠気
というものまで。
私は頭痛薬を飲むとよく眠くなりますが、たまに飲むから問題ないのであって、連続使用する前提の薬が眠くなるのはちょっと心配。
自分でシミの種類を見極めるのは難しい
シミが気になるから、トラネキサム酸を飲んで肝斑を無くそう!
と思いきる前に、そのシミが本当に肝斑かどうかを確かめる必要があります。
肝斑も普通のシミも同じような場所にできますし、「もやっとしたシミ」だからといって肝斑だと決めるのも素人には難しい話です。
肝斑かどうかも分からないまま自己判断で副作用がある薬を飲むのはかなりおすすめできないので、トラネキサム酸を飲んでみたい場合は、やはり病院で先生に診てもらうのが一番安全です。
じゃあ、普通のシミやそばかすならどうなのだ
このシミは肝斑じゃなくて日焼けのダメージでできたシミ・そばかすだから、ハイチオールCでも飲んでみるか!
と思った方。
それももちろんアリだとは思いますが、第3類医薬品はビタミンCなどのビタミン剤と同じ扱いなので、「効果の高い薬!」とは言えません。
口コミを見ていても、「効いたかどうかわからない」「うっすら顔が白くなったような・・・」という評価が目立ちますし、なによりコスパが悪い。
ハイチオールCは1か月分で約2000円。
対してビタミンC錠剤ならメーカーも選び放題。ジェネリックなら1ヶ月5~600円ほどとかなり安くつきます。
ハイチオールCにはLシステインや肌にいいビタミンなども含まれているので総合的にいいかもしれませんが、1日分の錠剤に含まれるビタミンCは500mg。
自分でビタミンC錠を摂取すれば、1000mg摂取できます。
まとめ
長くなったので結論をまとめますと、
- 肝斑かどうかの判断はとても難しいから、トラネキサム酸を試してみたければお医者さんに相談を!
- 普通のシミそばかすに効く内服薬の効果はそこまで期待できないから、とりあえずビタミン剤で良いのでは
ということになります。
私は地道に外用薬を使いながら、ビタミンCを積極的に採ろうかな、という結論に至りました。
外用薬ならシミ・肝斑の区別がないので気が楽なのです。
顔のシミ、結構消えました。【トレチノイン×ハイドロキノン】クリームの使い方。
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