私が「なるべくノーファンデ・なるべく顔に余計な保湿はしないようにしよう!」
と数年前に決めたきっかけになった本がこちら。
過剰なスキンケア信仰や、化粧品広告の誇張された言い回し・紛らわしい表示などについてばっさりはっきり言及してあり、コンパクトな本の中に面白い内容がきゅっと詰まっています。
当然のように基礎化粧品を揃え、あれもこれも、パーツ別に・・・と顔に塗っていた時代に終止符を打ってくれた本でした。
「これが正しい」という思い込みは知らない間に刷り込まれてしまっているものが多く、自分から意識して情報を精査する必要があるようです。
テレビや雑誌などで紹介されている美容グッズ・健康サプリメントを調べてみると「効果の科学的根拠ナシ」と国からアナウンスが出ている商品も少なくない。
知っていて損は無い似非科学・根拠のない健康情報をまとめました。
情報原・お役立ちサイト
効果のありなしを調べたい時に便利なサイトはこちら。
この健康食品で謳っている野菜(素材)、ほんとに効果あるのかな?
という時に、キーワード検索ができるのでとっても便利。
現時点での科学的根拠からの有効性を詳しく説明してくれています。
また、消費者庁が発行しているPDFファイルもネットで閲覧できます。
表現がかなりマイルドではありますが、「健康食品はあくまでも食品で、薬の代わりになるものでない」ということが書かれています。
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科学的根拠の無い健康食品・美容法
水素水
あれは一体どこから湧いたブームだったんだろう・・・。有名な芸能人の方も笑顔で広報されてましたね。
水素水を飲み続けると痩せる。私も痩せました!
と宣伝していた水素水の販売業者が国から根拠の提示を求められても、回答せずだったようです。
- 活性酸素除去
- 癌の予防
- ダイエット効果
においても信頼できるデータが無いと国からのアナウンスあり。
酵素ドリンク
私も昔は酵素飲料でダイエットしたことがあります。
瓶一本でもけっこう高いんですよね・・・
よく謳われている“酵素を体内に取り入れる”という効果は期待できるかどうか、有効なデータは無いようです。
参考 いわゆる健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について
ツボ押し
ツボ押しはもうごくごく当たり前のように良いものと世間に認知されていますよね。
しかし、こちらも科学的根拠はありません。鍼灸学校のHPにもはっきり明記されています。
好転反応
体がだるい。吹き出物が出る・・・これは、デトックスによる好転反応かも?
なんて感じで使われる言葉ですが、その症状・現象自体が科学的根拠ナシだそうです。
健康食品のQ&A(12ページ目)に明記されています。
デトックス
こちらも同じく科学的根拠ナシ。
加えて、デトックスという言葉の定義自体もとても曖昧です。体から何が出たらデトックスなのか?どうなればデトックスなのか?
足裏シートやデトックス食品系も同じく。
アガリクス
抗がん作用・がんが治るなんかのフレーズで有名ですよね。
そういう効能をほのめかしながら販売されているアガリクスはかなり高額です。
しかしこちらも、現時点では信頼できるデータが無く、また品質にバラつきがありすぎるため信頼できる食品ではないようです。
「効果があるならば、さっさと薬になる。
ならないならば、それだけのもの。」
(アガリクスに限らず)
かかりつけの先生が昔言っていた言葉が思い出されます。
ザクロ
不妊・女性特有の症状の緩和・改善などの謳い文句で時々目にしますが、こちらも根拠となるデータ無し。
また人体に有害な物質を含むため、過剰な摂取は禁物とのことです。
コラーゲン
美肌効果・間接痛に良いと謳われるコラーゲン。
コラーゲンとはそもそも「タンパク質」なので、コラーゲンを体内に取り入れると普通のたんぱく質と同じようにアミノ酸・ぺプチドに分解されるだけです。
タンパク質を摂取したなりの効果はあるかもしれませんが、コラーゲン摂取=美肌という明確な図式は現時点で成り立っていません。
もちろん有害でもありませんが、コラーゲン製品を摂取することにより栄養が偏る・または過剰摂取になる恐れがあるので、タンパク質をバランスよく摂取するほうが結局は体に良いようです。
マイナスイオン
美容器具・家電などでもおなじみのマイナスイオン。
有効か否かで議論が続いていることから、明確な科学的根拠が示されていないことが分かります。
嫌なのは、そういう不鮮明な部分を隠して良い点ばかりアピールする企業・・・
小顔矯正
骨格の歪みを直して小顔に!といったなフレーズで巷に出回る小顔矯正。
「効果なし」との結論で行政命令も出ていましたね。
すごく高額で提供している店舗が多いだけに、大枚払ってムダにしている方も多いのではないでしょうか。
僕は最初から「小顔矯正」なるものはインチキだって言い続けています。 https://t.co/hPcderLpCe
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) 2016年6月30日
水からの伝言
水に「ありがとう」という言葉を聞かせるとその結晶は美しい形を成し、
「ばかやろう」などの汚い言葉を聞かせるとその結晶は形をくずし、汚い(?)形になる。というもの。
確かそれぞれの結晶の比較写真なんかも載せられていて、科学実験の結果かと思わせるものだったように記憶していますが・・・
嘘だったんですね。
作者ご本人も、「(科学ではなくあくまで)物語である」と述べておられるので何ら否定できるものではないのでしょう。
この話を初めて聞いたのはもうかなり昔になるけれど、「ホ・オポノポノ」なんかと通じるところもあり、疑いもせず信じていました。
「美しい気持ちは美しいものを生み出し」「醜い心は欠損を生み出す」のような人間の道徳的思考が表現されただけのものを、真実だと真に受けてしまった自分がほんとにばかだなーと感じます。
あくまで物語としてはもちろん美しいし、そうなら楽しいな♪とは思うのですが。
まともに考えたらお水が善悪のようなものを感じ取るわけはない。
まして、白か黒かで分けられ無い物事は山の様にあるというのに。
まとめ
上記はほんのごく一部ですが、似非科学や健康食品の嘘などのキーワードで調べると、こういった情報はたくさん出てきます。
テレビやメディアを頭から信じ切って良いお客様にならないように、自分で調べることは本当に大事。
それに、「それってほんと?」と疑うクセを持つと、調べる行為も結構楽しくなるのでお勧めです!