以前、布ナプキンを使っていた時期がある。
今では眉唾となった“経皮毒”なる言葉や
- 布ナプキンを使うと生理痛が軽くなる!
- 昔の女性は経血をコントロールしていた!
等々の言葉に影響を受けて1年弱ほど使用しましたが、環境と布ナプキンについて考えた結果、
普通のナプキンに戻しました。
さほどの知識があるわけでもありませんが、その結論に至った経緯や、布ナプ使用中・使用後のことなどを書いてゆきます。
デザイン豊富な布ナプキン
ネットで売ってる布ナプキンはどれもとっても可愛くて選ぶのも楽しい。
ショップによってかなりデザインが変わるし、人気のショップは新作が出てもすぐ売り切れてしまったり。周りで布ナプ使ってる人を実際に知らないものの、ユーザーは多いんだなと感じた。
布ナプを実際に着用してみると、おぉ、なんか厚手のものが股に・・・
お尻に当たる感じもふわふわ。なんとなく温かい。これは良さそうだ。
という感じで最初はうきうき気分になった。
生理の時にカラフルな布ナプ達からどれにしようかな♪と選ぶのも楽しかったし、きもーち、少し生理痛がマシになった、気がした。
もともと生理痛がひどいわけではないけど、なんとなくずーんと下腹部が痛く重く、しんどかったのがなんとなく気にならなくなったような気がした。
面倒だと心配していた布ナプの漬け置き洗いも、セスキ炭酸ソーダを使えば綺麗に落ちて簡単。
使い勝手には何も不満が無かった。

しかししかし、値段・使用感・使用回数によるヘタレ等すべての面で、お手頃価格で購入できるこちらのショップさんの布ナプのほうがずっと良かったです。
カリスマ性も何も無い普通のネットショップさんです。
でも、安くて可愛い。 種類も豊富。
それでいて、何度洗ってもお股への肌触りはゴワゴワにならず、スナップもきちっと止まる。最高!
布ナプは環境に良くない?ってほんと??
実際の効果が云々というよりは「体にいいことをしている」気がしてることが嬉しかったのだけど、ある時調べ物をしていてみつけたサイトに書かれていたことが気になった。
生活排水として経血を流すことは衛生上極めて悪い。といった内容・・・
ケミカルなナプキンだとゴミとして燃やされるが、布ナプキンだと血が全部排水として流れるではないか。
といった、布ナプユーザーに警鐘を鳴らす記事だった。
あまり血液がどうこうと考えたことが無かったので少しびっくりして、考えるようになった。
どういう血が悪いのだろう。排水の処理とは。
私は血液感染するような病気は持っていない。と思う。
でも、病気だろうがそうでなかろうが誰でも生理中の女性ならばトイレに血が流れるのは普通の事なので、トイレに流すのならば大丈夫という事だろう。というかトイレに流すなとまで言われたらやってられない。
トイレで流すのはOK。じゃあ家庭の洗面台で血を洗うのがいけないのか?洗濯機で洗うのがいけない?家庭排水として血を流すのがいけないのか??
下水道での処理
調べてみると、一般的な下水道処理だとトイレも生活排水も処理方法は同じのようだ。
トイレだろうがキッチンだろうが排水は同じにまとめられて処理場へ行く。
千葉県のHPにイラスト付きで分かりやすくまとめれていた。
汲み取り式の処理
下水道に対し、汲み取り式での処理方法になると大きな違いがある。
トイレのし尿は集められて処理場へ行くのに対して、台所や洗濯の排水はそのまま川へながされる。
もしも洗面台で生理の血を洗ったら、それがそのまま川へ出ることになる。
今どき近所の川で魚を釣って食べる人も少ないだろうけど、汲み取り式の地域の場合は血液が流れる川で食料を得る可能性があることになる・・・
私は血液から感染する病気とか難しいことは分からない。でも川に経血を流すのは、、、うーん。なんとなく嫌だ。
もし私が近所の川で魚を釣りたい人だったなら、経血をその地域の女性全員が川に洗い流していると知ったら、、釣るのをやめるだろう(別に全員でなくても良いのだけど。昔ならそうだったのかなと想像しました)。
ただ、汲み取り式の地域も今はずいぶん少ないだろう。
私の住んでる地域も普通の下水道処理システムなので、トイレに流そうがキッチンから流そうが川には流れ出ず処理場で処理される。
なら、いいんじゃないの??
下水処理の問題じゃなくて、そもそも洗面台に血液が着くのが嫌ってことなのか?
トイレなら血液が多少付着しても仕方ないけど洗面台にむやみに血を付着させんなよってこと???
生理中シーツにうっかり血を付けてしまったりするし、生理関係なくても鼻血とか怪我とか、血が出るタイミングは様々あるだろう。
意図せず血が出るのは仕方ないけど、意図的に血を流し捨てんなということなのか?
そもそも感染云々なんて言葉を使って危険だ危険だと言うレベルならば、うっかりなら仕方ないよねという次元の話でもないだろう。
結局はどういうことなんだろう??
私が出した結論
うーん。面倒くさい。
もし本当に環境や衛生上望ましくない事があってはいけないと思いあれこれ調べたけど、
なんかもう、ややこしい。面倒くさい。別に私そこまで布ナプ信仰してる訳じゃないから、もういい。
ちょうど同じタイミングで、布ナプを強く推奨する人々の謳い文句もかなりうさんくさく感じるようになってきてたのもあり、すぱっと布ナプとさよならした。
お股お股、循環だ何だ・・・なんかやかましい。この人たちめんどうくさい。
可愛い布ナプに罪はないのだけど。ごめん。
普通のナプキンに戻したデメリットは1つだけ。
海外に行くときにセスキ炭酸ソーダを小分けして用意しなくても良くなったし、そもそも布ナプを持って行かなくても良くなったから荷物が減った。
正直なことろ、布ナプ使用時に感じていた“生理が軽くなった気がする!”感は気のせいだったと思う。
普通のナプキンに戻しても、あまり違いを感じない。気持ちの持ちようっていうのは大きいと思う。
ということで、私にとって布ナプを辞めたデメリットは無い。
ただひとつ挙げるとすれば、ケミナプだと3日目くらいで肌がかぶれてくるのが気になっていた。なんとなくほぞほぞと痛痒くなるあの感じは、布ナプの時は起こらなかったのだ。
布ナプキンの柔らかさを出す工夫
なので、かぶれないようにするために少しだけ工夫してること。
それは、要らなくなった服やタオルなんかの端切れをナプキンの上に敷く事。
超簡易版の布ナプ(ただの布切れ)を普通のナプキンの上に乗せてるようなものかな?
- 直接お肌に当たるのは布になるので布ナプほどではなくても柔らかい
- 先ず血を吸ってくれるのが布なので、そんなに出血が無ければトイレでも布だけ交換すればいい。
- トイレの個室でべりべりって音が出なくて済む。
- 使った布は紙ナプ同様丸めて捨てるだけ。簡単!
適当でいいんです。好みのサイズに切った布の端切れを三つ折りくらいにして、ナプキンの上に乗せるだけ。すっかり忘れてトイレで落とさないようにだけご注意。
という事で今はそのやり方で落ち着いてる。
布と紙のいいとこどり・・・じゃない?
情報過多で、一体何が正しいのかよく分からなくなて来た今日この頃。
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