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【幸福な質問】おーなり由子著。大人だからこそ読みたい絵本。

投稿日:2017年5月26日 更新日:

 

私の好きな絵本。 おーなり由子さんの「幸福な質問」。

子供の頃は何冊か絵本を持っていたけど、捨てたか売ったかで手元に残っておらず。

でもこの本だけは、大人になってから購入して手元に置いている唯一の絵本。

まあたらしい空気につつまれるようなひとことを―大切な人に贈りたい大人の絵本。お洒落で可愛い犬たちのとっておきの質問。 彼女は彼に尋ねます。明日一日で世界がなくなってしまうとしたら、どうする? 彼は答えます。眺めのいい丘の上で君と一日中キスをしていることにするよ! すきな人に質問するのは、ちょっとこわい。そんな気持ちを絵本に。

amazon幸福な質問より

 

3年ほど前にこの絵本をたまたま知って、すぐ買った。

今のパートナーと付き合って間もない頃だったのもあってか、初めて読んだ時はやたらと泣けてしかたが無かった。

どこがどう泣けたのか言葉で説明するのは難しい気がするが、犬夫婦の質問のやりとりがとってもシンプルで、良い意味で奥深く無い、他愛もないものだったからなのかもしれない。

素直でシンプルなやりとりだからこそ、すっと入ってきたのだろう。

私自身のキャラクターはこの素直な二人からはかけ離れているし、
こんな素朴な愛情をつづった絵本を読んで泣いているなんて知られたら、結構恥ずかしいじゃないか。

でも、なかなか良いんです。多少ひねくれてる私の心にも、じんわり染みる。

パートナーとの事やあれこれで色々考えすぎてしまって心がやさぐれてしまった人は、ぜひこの本を読んでみて欲しい。おすすめ。

2人のやりとりのシンプルさ・淡々とした受け答えの様子が、「むつかしく考えなくていい。ただ、愛情があるだけ。」そんな風に、こんがらがった頭の中を落ち着かせてくれる。

パートナーへの腹立ちや思い通りにいかないイライラばかりに目を向けていたのに、
パートナーが居てくれること。大事にしてくれていること。与えてくれることに素直に目を向けられるようになる(といってもまた腹も立つのだけど)。

私にとってこの本は、しょっちゅう読むわけでもないし、バイブル的に持っているわけでもない。でもいつも本棚にしまってあって、たまにふいと思い出して読むと、なんか温かくなる。

小さい子供が読むよりも、大人が読んだ方が受け取れるものが多いのかも。

結婚する友達がいれば、思わずプレゼントしたくなる本。

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