私は定期的にパートナーとケンカをします。
ケンカというと大したこと無さそうですが、一旦あれやこれやと話し合いが始まってしまうと
私自身は非常に疲れてもう倒れそうになります。
お互い距離を置く冷戦ならばまだ気が楽です(あくまで私にとっては)が、熱く主張をぶつけ合うタイプの相方なので、骨が折れます。
なんといってもしんどいのは、私にとって「そもそも話し合いするほどのことじゃない」ようなささいなきっかけでケンカが始まることがほとんどだからです。
「あぁ、私とあなたで考え方が違うんですね。なるほど。」
ただそれだけで終わりそうな話のハズなのに、気が付けば双方怒りモード。
お互いの言い分は収まらない。
私にだって主張がある。
客観的に見て、どちらも「自分が正しい」と思っているからぶつかっているのは明らかなのだけど
だからといって全てのことが正しく白黒つけられるような事ばかりではないですよね。だから、難しい・・・
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ケンカをして言い争いが続いてしまう悪循環
このように理由はともかく話し合いが(言い合い・攻め合い?)勃発してしまうとと、収まりどころが無いのです。
お互いの妥協点すら遠く離れており、着地点が無い状態。
自分の主張と、相手の不寛容ぶりを並べ立て、いかに相手が悪いかを説明し合うという状況になります。
こう書いてても心がもやもやっとします。あの不毛な時間と労力は一体・・・
最後に仲直りすればこんなケンカもお互いを知るきっかけになるよねなんて思うかもしれませんが、とにもかくにも疲れます。
そしてこの熱い話合い(ケンカ)の最大の欠点は、結局結論が出ない・折れどころが見つからない
つまり→終わりが無い
というところ。
何時間話しても話が終わりません。
話す内容も堂々巡り。
話しながら、頭の中ではこんなことを考えています。
5年も付き合ってまだ何時間もの話し合い?しかも呆れるほどささいなきかっけで???
というか私はこんなに頑張っているのに、あなたが折れるべき!
あなたの我がままに振り回されて、こんなに辛いのよ!
あなたの心が狭すぎて、私はほんとに疲れてるの!!!
こうやって書いてみるとなかなか性格悪いですね。。
でも、本音はこんな感じじゃないですか?
なんだかんだ言って自分は間違ってないと腹の奥で思っているから、曲げるべき点も見つからないし相手のいう事も聞けるわけがない。
しかも相手も私とほとんど同じこと考えてるわけです。
「俺は間違ってない。そっちが考えを改めるべきだ。」って。
これじゃあ何時間・何日でも話は終わりません・・・
しかも長引けば長引くほど感情の乱れを引き起こすし、昔の関係ない話まで出てくる始末。
ザ・悪循環。恐ろしい。
中途半端でも、一旦区切る
話し合いの時間を長時間に引き伸ばしてもまだ終わらない。
終わりどころが無い。見えない。
私と相方のケンカはいつもこのパターンです。
で、これが何回もってなると流石にどうしたものかと考えるわけです。
そこで思いがけず効果的だったのは、話を続けない。ということ。
話し合いを一旦切るんです。
- 疲れて頭が働かないから、ちょっと時間をちょうだい。
とか
- あなたの言いたい事はよくわかったから、考える時間を取らせて。
のように提案して、とにかく話し合いを終了させます。
時間は長い方がいいです。
その日はもうその話はしないでください。
できれば2・3日くらい寝かせた方がいいと思います。
その間大事なのは、ケンカを引っ張ったままの時間を続けないこと。
何となく威圧的な対応をしたり・不機嫌オーラをかもし出すようなことはしないでください。
いつも通り明るく優しくできなくてもいいので、元気がなくてもいいので、最低限、「ケンカ腰な雰囲気は皆無」なあなたでパートナーに接してあげてください。
これで、自分にも相手にも一人会議雄の時間が与えられます。
頭が完全に冷え切ってから、話を戻す
さきほど2・3日空けた方がいいと書きましたが、
実際私の場合は1週間やもうちょっと時間が空きます。
それは意図しているわけではなく、お互いあの時間をまた味わいたくないのは同じなので、なんとなくお互い言い出さず、時間が過ぎます。
最初はまだお互いぎくしゃくしてますが、そのうちにまた前みたいに普通に仲良い感じに戻ります。
話をもう一度する場合は、その時まで待ちます。
ケンカの内容について自分だけで何周もぐるぐる考え尽くして、お互いクールダウンを十分にして、それでも仲良くやっていきたいなぁと思えている時に話をまた切り出します。
そうすると、前のケンカの勢いはどこへやら。
話はヒートアップせず、なんとなく前の出来事に対する総まとめみたいな話をポツポツとして、おたがい「うん・・・、うん・・・」みたいなテンションで終了します。
ただし毎回ではないです。それに、二人の付き合いの根源に関わるようなテーマなら話は変わってくると思います。
あくまで「些細なことがきっかけ」だった場合です。
まとめると、やることは2つ。
- お互いの主張・意見が出て堂々巡りになってきたら話を一旦やめる
- 十二分にクールダウンしてから「それでも仲良くしていきたいな」という気持ちが芽生えたころに再度話をする
この2つが私がパートナーとのケンカがこじれたときにしていることです。
「わかってよ!」という気持ちでいっぱいの時はどんなに落ち着いて話してもどのみち平行線なので、時間はかかりますが私はこうするようにしています。
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先日もパートナーとケンカしたのですが、、実はこんな記事を書いている今も、私は悪くなかったと思っています。
でも同時に、そこまで主張するほどのことでもなかった。とも感じています。
多分、向こうも同じなんじゃないでしょうか。
だからそこにお互い気づいた結果、しゅーんとテンションがしぼんだんですよね。
時間薬で気づく事、いっぱいあると思います。
お金もかからないし、同じようにお互いの主張が止まらないタイプの方はぜひ時間薬を取り入れてみてください。
話を続けず無理やりでも時間を挟むことの最大のメリットは
- お互いに言わなくていい言葉を言わなくて済む。
- 余計な言葉をお互いに吐かれなくて済む。
ということです。
心に残ってわだかまりになるような言葉をお互い言ってしまうと、やっぱりつらいです。
私はこんなに大変!私は悪くないのに!!と思ったら要注意。
かーっとヒートアップして話している時にありがちなことは、
頭の中が自分を正当化する言葉でいっぱいになってしまうということです。
「私は間違ってない!私の気持ちを分かって!!!」
こう強く握りしめている時は、同時に
「あなたが間違っている!あなたの考えが悪いからこんなことになっている!」
そう相手に暗に伝えてしまっています。
今まで心に関する本はたくさん読んできましたが、
その中でもこの自分の小さな「箱」から脱出する方法はおすすめです。
心関係の本によくある女性向けのキラキラ・ふんわりした内容ではなく、どちらかというとビジネスマンが読んでいてもしっくりくるくらい冷静で、論理的で、客観的な見解・考え方・行動の仕方が書いてあります。
会話形式で内容が進められており、またそのシーンも家庭のこと・職場でのこと・子供とのことを軸に話が展開します。
主人公の男性は「妻に、部下に、子供に問題点がある」と揺るがない中年男性。
彼が、「自分の小さな箱」に気づき、葛藤し、それをどうするのかという事が書かれています。
誰でも人は怖いくらい簡単に自分の箱に入ってしまい、またそのことに気が付かない、という、読んでて胸が痛い内容も・・・。
どうしたら相手に分かってもらえるのか、という気持ちの裏にある「私は間違っていない。変えるべき点はない。」という頑なさ。
「自分の箱」に気が付いて、今までの人間関係から一歩抜け出したい時におすすめです。