結構昔の話ですが、ヘミシンクを熱心にしていた時期があります。
その瞑想状態というのも段階が色々ありまして、自分の肉体を感じながらちょっと意識を非物質へ向けるような普通の瞑想的なものから、最終的?には死後の世界へちょっと行ってみましょうといった切り口のCDまであります(あくまで定義上の世界です。)。
“していた時期”というのはかれこれ7、8年程前でしょうか。ちょっとした「怖い」と感じた体験がきっかけでなんとなく遠のいてしまったので、過去の話です。
今思い出してもその怖かった出来事は、最初で最後のヘミシンク体験だったなーと思うので、記事にしておこうと思います。
といってもトレーナーさんのような凄い体験ではないですけどね^^;
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私のヘミシンク体験
さてさっそく本題です。
この体験をした時はヘミシンクを聞き始めてから2・3年経過していた頃だと思います(正確な時系列ははっきり覚えてませんが)。
これといって目立った体験をしていたということもなく、いつも半ば寝ながら聞いていてほとんどが寝落ちで終わる状態でした。
たまーに何か鮮明にセリフが聞こえたりするようなことはあっても「夢かな?」といった程度。あと多少の体の膨張を感じる、そんな感じのヘミシンクが続いていました。
お気に入りのゲートウェイ・F12
ヘミシンクCDには色々と種類があり、メタミュージックやらマインドフード、コンセプト別など選び放題ですが、当時の私のお気に入りはゲートウェイ・エクスペリエンスセット。その中でもF12のフリーフロー(瞑想段階の呼び方の一種のようなものです)が一番好きでした。
なんとなくイメージしやすいというか、合ってるような気がしていたのでヘミシンクを聞くときは大抵これ。
この日もF12のCDをセットして、まぁ寝るだろう。くらいな感じでスタートしました。
ヘミシンクでいつも通り寝る・・・はずが
CDは最初のガイダンスに沿って進み、あーーって言ったりリーボルを作ったり、アファメーションを唱えたり。
そうこうしてるうちにいつもF10~F12のあたりで寝てしまうんです。
覚えてる限りだと、この時もいつものように一瞬記憶が無いので寝てたんだと思います。
ただ、音で目が覚めました。
ぽちゃーん・・・という、ものすごくクリアな水の音がしました。
その音は今でもはっきり耳に残っています。
そして広いお風呂場にいることに気が付きました。
辺りは湯気でもくもく見えにくく、生ぬるい感じ。
山の天然温泉施設というよりは、綺麗に作られた浴場、テルマエロマエみたいな?絵面でした。
普通に違和感なくその場にいたのですが、割とすぐに、「あれ?何でこんなとこに居るの??」と我に返ったのです。
その時でした・・・
突然キターーーー
それまでは半ばイメージ映像のような、夢の中のような感覚だったのですが、
「あれ?」と私が気が付いたのをきっかけに、いきなり感覚が「肉体」に一気に集中し始めました。
というのも、下腹部(丹田辺り?)が猛烈にぐるぐる回っているのです。
下腹部が猛烈にぐるぐる回る・・・もはや違和感しかないですが、私にはどうすることもできません。
「え?え!!?」と気ばかり焦り、その間にも下腹部の回転はヒートアップ。
焦る私の気持ちなどほったらかしで、下腹部どころか体全体がものすごい渦の中のような、揺れまくっているような、とにかくもうどうにも止まらないとしか言いようが無いほどの振動。
体はガタガタブルブル振動し、下腹部は台風のように回転する。
はっきり言って恐怖でした。
もう意味がわからない。
ぐるぐるが最高潮になったのか、今度はすごい勢いで一気に吸い込まれてゆきました。
どこに吸い込まれたのか、自分は目が開いていたのか等一切わかりませんが、とにかくすごい吸引力でもってずおぉぉぉっと吸い込まれたのです。
上の絵では「わー!!!」と書いていますがこれは心の声です。
極度の驚きと恐怖と体のどうにもならない感覚でとても声を出せる状態ではありませんでした。
下腹部が回転しだしたのと同時に、ずっとすごい暴風のような音がしていたのを覚えています。
吸い込まれるときも、すごい吸引力の掃除機、みたいな音に包まれていました。
ほぼ視界ゼロで、体感と耳のみが全開。今こうして改めて書いていても、怖かったなぁ・・・って思います。
吸い込まれた後はもうもみくちゃです。
風で洗う洗濯機の中みたいなものです。音と暴風と振動となんだかわけわからない吸引力によってもみくちゃくちゃ。
おっとこの記事のタイトルで「ベルト無しジェットコースター」と書いていますが、ほんとにそんな感じです。風の洗濯機でもジェットコースターでもどちらでもいいけどとにかく雑な暴風に乗ってただただ振り回された。
ひたすらそんな体感でした。
下腹部が回り出してからここまで、実際の時間は短かったと思われます。
体感は・・・どうでしょう。2分くらいですかねぇ・・・
そしてただいま
突然ぱっと目が開きました。
暴風に終わりらしい終わりがあった記憶はありませんが、「はっ」と布団の上で目が覚めました。CDがどこまで進んでいたのかは覚えていません。
目が開いてすぐ、足腰ががくがく震えていましたがとにかく部屋から出て母親のもとへ(隣の部屋です)。
母がもともとヘミシンクというものを見つけてきたので私よりよく知ってますし、特にびっくりするでもなく私の話を聞いてくれました。
話をしたあともしばらくは気持ちが落ち着かず、やや放心状態・・・。
ヘミシンクが怖くなった。
ということで、それ以降ヘミシンクしようかな、と思ってもまた吸い込まれたら・・・と思うと怖くて手が出せず。
たまーーーにヘッドフォン無しで聞けるメタミュージックをBGM代わりに流したりはしますが、ゲートウェイシリーズはもうご無沙汰です。
もともと怖がりのケがあるうえに、予想外の強い体感を覚えた事にすっかりビビってしまいました。ヘミシンクってどちらかというと、夢の中のような、意識の中のような、静かな世界というイメージがあったので。
ヘミシンクが無くても
ヘミシンクは意図的に瞑想中のような意識状態を作り出してくれる便利なものですが、「ヘミシンクが無いと無理!」という訳でもなく(思い込みはイケマセン)。
普通の瞑想のように、朝の10分目をつむって呼吸を感じるのもある意味ヘミシンクをしてる状態のようなものだし、私は寝る直前は特に似ている感覚を感じます。
なので、そういうこともあり、怖いし、ヘミシンク聞かなくてもいいかな。という結論になりました。
さぁヘミシンク聞くぞー!というわくわく感を感じられる人ならもちろんヘミシンク聞いた方がやる気もでるだろうなと思われますが・・・。
今はすっかり聞く習慣が無くなったのでヘミシンクを聞きたいとも思わないですが、とくにこの体験の直後は「聞きたい・けど聞けない」という葛藤がありまして。
私のガイドとやらが居るのならば、なんでこんな怖い体験させたんじゃーー!
もっとお手柔らかにしてよーーー!!
とクレームをつけたい位でした。