たまたまSNSで見つけたこのマンガ。
シンプルなイラストで読みやすいのですが、かなりヘビーな内容です。
この本の表紙のように、子供をすっぽり包み込んで支配してしまう母親を持った著書の自叙伝。著者さんは今現在は家を出て結婚され、お子さんもおられるようです。
Pixivでも無料でかなり読めますのでお試しにどうぞ。
母親との関わり方
私はこの本を読んで、かなり最初のページからもう心臓が軽くどきどき。ちょっと脈が上がっているのを感じました。心がぎゅっとこわばるような。
私の親はいわゆる毒親では無いですが、私自身は親離れできていない娘だと、自分で自分を見ていて思っています。
実家で生活するのは年の半分くらいだし、後はどこかで適当に暮らしているのではたから見てそこまで親離れできていない風には見えないかもしれませんが、二十歳を過ぎたくらいからずっとこれは自分の中で課題でした。
何をするのも、どこかでずっと母親のことを気にしているのです。
- 夜は早く帰らないと。
- 私だけが楽しんでいるから、その分たくさんお土産を買わないと。
- 私が家を出たら、母が悲しむかもしれない。
- 海外に無期限で出ると言ったら悲しむだろう。
- この人と結婚すると言ったら、どう思うのか。
色々な場面で母の反応を気にしている私が居ます。
最近は、自分のパターンを前よりは理解できている(と思う)ので、もし母親気になり病が発動しても、スルーするよう意識しています。
「気にしないように」と思ってしまうとしんどいので、気になったら仕方がないけど、それは流そう。みたいな感じです。
私が子供の頃の母を今見る
私は小さい時の記憶があまりないタイプです。
なんとなく、一人でお絵かきしてたなーとか、姉と遊んでたなーとかは覚えているのですが、とてもぼんやりしています。
一般的なセラピーやカウンセリングでは子供の頃の嫌な記憶とか思い出を掘っていく手法が多いと思いますが、私自身がどういう育てられかたをしたのかをよく思い出せなくて。
そういう手法の前ではきまって母とのことは思い出せず、高校の時に父に叱られたことや、祖母がかなり地雷な人物だったことばかり思い出していました。
ところが、姪っ子が生まれてからです。
姪っ子と母との関わり方を見て、まるでデジャヴのように記憶が思い出されるのを何度か経験しました。
「あぁ、私も、母からこんな事を言われた」
母は「こうしなさい」を時々とてもヒステリックに指示する傾向がある人でした。ほんとに時々ではありましたが、その度に私は小さく「嫌だな」と思っていたのでした。
セラピーで思い出さなくても、私が子供の頃の母親の姿が目の前にあったのです。
嫌な思い出
今思い出しても嫌なのは、当時仲の良かったお友達が私を呼ぶ時の「あだ名」のこと。
私は何も不愉快ではなく全く普通だったのですが、母は気に入らなかった。ある日、「お友達に、そのあだ名で呼ぶのはやめてと言いなさい」と母に言われました。
私は嫌でしたが、母に嫌だとは言わず、お友達に母に言われた通り伝えたのです。
まるで我が事のように苦々しく怒る母の様子は、今思い出しても“重い”。
私の気持ちを通り越して、まるで私のためかのように怒る姿は見ていてしんどい。
そしてあの頃と同じように、今も母親は同じことをしています。やっぱり、しんどい。
くそ〇ばぁ
一時期はまっていた心屋さんのブログの中で、
母親に「クソババア」と言えるかどうか
みたいなのがあったのですが(面と向かってじゃなくても、1人の時でもOK)、私はこれがどうしても言えなくて。口から言葉が出ないのです。
やっと小さい声でぼそっと言ってみたら、今度はすごい罪悪感に襲われてしまう。
あの人の悲しむ顔を想像したら、怖い。
どうにもこうにも、罪悪感というのは私の中のキーワードの一つのようです。
いまこうしてブログを書いていても、こんなことを書いていると母親に知れたら、母が悲しむだろうなと思って書いています(だったら書くなよ、ですが笑)。
結局は自分がどうしたいのか
母の名誉のために今更ですが書いておくと、多分普通に普通の良い母だと思います。姉は母をそこまで過剰に意識していないので、やはり私の問題なのだと認識しています。
母を悲しませないためには?を考えてもそこに出口はありません。ただ、脳内で母の姿をリピートさせるのは、もうやめたいのです。心底疲れました。
でも、だからと言ってぐっと逆に振り切って母親をまるっきり無視する事も、望んではいません。
必要以上にお互いを気にしすぎない(心配しすぎない)、必要としすぎない関係で居たいだけ。
ただただ、息苦しさを感じたくないのです!!!自由でいたい!!!
その前に先ずは私がどうしたいのか、どこで生きたいのか、何をしたいのか、を自分で決めまければ何も始まらない。結局は自分次第、なんだなぁと思うのです。
メンタル的箱入り娘の苦悩でした。