もう10年以上前のことになりますが、町の写真屋さんでアルバイトを2年程していたことがあります。
当時はデジカメが普及し始めてはいましたが、画質も今ほどではないし、コンパクトなタイプも少なくて高価。
スマホカメラもまだまだ発展途上。
なのでフィルムタイプのカメラの出番はまだ衰えておらず、チェキや写ルンです等の使い捨てカメラも主力で使われている時代でした。
町ののんびりした写真屋さんだったので、基本的に勤務は楽しくのほほんとさせてもらえていましたが、何度か嫌な気持ちになり覚えているのが「プリント不可なNG画像」。
そのネガはどうやって処理するのか?ということを、写真屋さんでアルバイトの感想と共に書いてゆきます。
フィルムカメラを処理する流れ
写ルンですや、フィルムタイプのカメラをお客さんから受け付けた時に処理する流れは大きく2つです。
- 現像
くるくるっと巻かれたフィルムを現像機にかけて、15分程の時間をかけて現像します。そうして出来上がるのが、見慣れたシートタイプのネガ。
デジカメならば、当然この工程は不要になります。
- プリント
現像ができたら次はプリントの行程へ。
モニターでネガに写っている画像を確認し、若干の補正を行います。
といっても余計な補正になってはいけないので、明るすぎる写真をわずかに調整したり、人物が切れていたらちょっと微調整する。といった程度です。
微調整が済んだら大きなプリンターでどんどん印刷されてゆき、写真ができあがります。
これはNG!画像があったら
そしてその“NG画像”が発覚するのは、2つめの“プリント作業”の時です。
モニターに画像が写るので、その時初めて「この写真をどうしたものか」と悩むことに。
プリントNGなものとは?
規約があるわけではないので明確なラインは、恐らく無いと思います。
モニターで処理している人間の判断に委ねられる部分でもありますが
私が働いていたお店では
- 素肌のお股部分
- 女の人の裸(胸もアウト)
これらが写っているとアウトとしていました。要は局部ですね・・・
胸に関しては、もしも絵的な、ポートフォリオや美術作品のような写真であればまた扱いは違ったかもしれません(とはいえそんなヌード美術系写真には当たった事がありませんが)。
ですが、普通の人が出す写真でそういったものが写っている場合、薄暗くぶれ気味の写真で、表情も体勢もおかしいし明らかに“そういう状態”な画像であることがほぼ100%でした。
なので、私が働いていたお店では申し訳ないですがアウト判定としていました。
処理方法
処理は至って簡単で、写真の明暗をほぼ真っ暗に修正して、プリントする。
という方法です。
なのでお客さん側からしたら「なんか暗すぎて何が写ってるかほぼ判断不能な写真があるぞ」という感じになります。
※ネガそのものは修正できないので、ネガ自体にはその画像は残ります。
クレームは?
お客さん側からしたら、自分が出した写真がまともに受け取れなかったわけですので、クレームがくる可能性も少なくないはずです。
ですが、一回もそういったクレームは受けたことがありません。
やはり、恥ずかしいというのが一番大きな理由でしょうか・・・?
まぁ万が一クレームが来たとしても、「当店ではお受けできません」と言うしかできません。
町の写真屋さんでアルバイトした感想
基本的には受付・引き渡し・証明写真撮影しか接客は無く、その日の担当によっては黙々とプリント作業という日もあるので、
接客と黙々作業のバランスがちょうど良かったです。
場所がローカルということもあってかそんなに急務なお客さんもおらず、客層も高齢の方が多い。
またお客さんの滞在時間も少ないので精神的に楽でした(私は接客、それほど好きではないので・・・嫌いでもないけど、微妙な感じ、です)。
自転車で3分の距離が職場なので行きも帰りもらくらく。
こじんまりしたお店なので同時にシフトに入る人数も2・3人と少なく、長く続く人ばかりだったのでとても居心地の良い職場でした。
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私はあまり都会真っ只中でアルバイトをするのは好きではなかったので、タウンワークには何度かお世話になりました。
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