私はカシューナッツが好きだ。
しっとりしつつもコリコリした触感で、適度に油分を含んでいる感じが良い。
塩味は付けず、ただローストしただけのものを好んで買う。
しかしピーナツと比べると割高なので実際買う機会は多くはないが、旅先がカシューの産地であったならこれ幸いとカシューを買って食べている。
以前カンボジアに行った際、現地スーパーでカンボジア産カシューナッツを買おうとしとた時の話。
棚にずらりと並んだカシューを見ながら、どれにしようかなと考えていたら
ふとラベルのイラストが気になった。
なんだこりゃ。
きのこ??
とても不思議なビジュアルをしている。
下にはカシューナッツのような形の物体がぶら下がってるのだから、おそらくカシューの実で間違いないのだろうけど
これがほんとにカシューなのか??デフォルメしたイメージ画像じゃないの???
と、“???”マークが浮かんできて、理解するのにしばらく時間がかかった。
不思議の国のアリスにでも出てきそうな不思議さが漂っている。
空想上の実だよと言われたら素直に納得できそうなビジュアルだ。
カシューナッツの果実で間違いなかった
ホテルに戻ったらこのおかしなイラストの実が本当にカシューのものか調べようと思いながらレジへ向かい、この不思議なイラストが書かれたカシューを買った。
レジの人は英語も上手そうで、愛想も良かった。なんとなくタイよりもきちんとと接客をしている感じ。
カシューの果肉と種子
ウィキで調べてみると
なるほどほんとにこんな実の成り方らしい。
開花後、およそ2ヶ月から3ヶ月で結実・完熟する。果実は、花托(花柄部分)が肥大して約5〜12cm程度の洋ナシ形の赤色ないし黄色の果托(果柄部分)を形成し、その先端に灰褐色の殻に覆われた勾玉型の堅果(種子)を付ける。種子は果托の外部先端に付き、果托そのものには果肉のみで種子を含まないため、この部分のことを俗に「偽果」と呼ぶこともある。
確かにこの不思議な実がカシューであり、いつも食べている種子は果肉の外に出来る不思議な成長スタイルなのだ。
と確信できたところで果肉の方にも興味が湧いてくる。
果肉は渋い(らしい)
この不思議な果肉の方もぜひ食べてみたい。と思い調べてみたところ、経験者の方のブログ複数に“渋い”という言葉が載っており気持ちがあっさり萎えた。
wikiにも引き続きこう解説がある
カシューアップルと呼ばれる果肉は多汁質で、リンゴに似た芳香があり、生食に供するほか、加工用原料としても利用されている。
カシューアップルの皮は薄く、特に完熟した果実のそれは非常に繊細で傷つきやすく、また完熟成果であるために日持ちもしないため、長距離輸送や貯蔵には全く適さない。このため、生食は栽培産地近辺の限られた地域においてのみ供される。
加工製品としては、ピュレ、ジュース、チャツネ、ジャム、さらには発酵製品として果実酒(インドのフェニー(en)など)などが知られる。
タンニンの渋みを好まない地域においては、利用せずに廃棄することもある。
“渋い”が私の脳にインプットされた直後に市場で思いがけずこのカシューアップルと遭遇した。
赤くて小ぶりでとても可愛い実であったが、“渋いものである”ということが頭から離れず買わずにスルーしてしまった。今思えば一口くらい食べてみたら良かった・・・
渋くても食べれば良い経験になっただろう。またカシューアップルに出会えるのはいつになるか分からないというのに。後悔している。
自称カシュー好きといっても育ち方すら知らなかった。世の中知らないことが沢山ありすぎて面白い。
カンボジア産のカシューナッツはやや塩の味付けが濃かったが、美味しくいただきました。
カシューナッツの栄養
仁(「にん」、種子の中身)であるカシューナッツは、その歯ごたえと濃厚な食感が好まれる上、
その約50〜70%を占める脂肪分に加え、炭水化物やタンパク質、ビタミンB1をはじめとするビタミン類、カリウム・リン・亜鉛などのミネラルと、5大栄養素を豊富に含む
種子なのでさすがに栄養が豊富。
油分が多いのでたくさん食べすぎればハイカロリーであると思うが、お菓子の代わりとして取り入れたりすれば十分その栄養を生かせるだろう。