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初心者がボルダリングをやってみた率直な感想【室内練習場編】

投稿日:2017年6月12日 更新日:

人生で初めて岩登りをした。ボルダリングというものだ。

数年前からその単語を耳にはしていたが全くもって興味が無く、自分がこれをやる日がくるなど思ってもいなかった。

完全にまったくの初心者がボルダリングをいきなりやってみた感想を述べます。

体験は突然に

偶然旅先でクライミングのインストラクターさんとご一緒し、話の流れで連れて行ってもらうことになったのだ。海外でもボルダリングのジム・スタジオはあり、シューズも道具も貸してもらえる。

便利なものである。

ボルダリングとクライミングの違い

ロッククライミング・ボルダリングの違いとは。

私もはっきり理解しておらず「室内がボルダリング・外で登るのがクライミング」くらいにしか思っていなかったが、実際には数種類のスタイルに分類される。

大きな意味で壁を登れば全て「クライミング」であり、その中で私が体験したものは以下の2種類。

  • 落ちても死なないレベルの岩を必要最低限の装備で登る「ボルダリング」
    ※室内でも外でも同じ。安全ロープはつけず、下にマットを引いて安全を確保する。
  • 安全ロープが通されているルートを2人1組(登る人と、下でロープを保持する人)で登るスタイル。安全確保の用具は使用するが、それに頼らず自力で登る「トップロープクライミング」

他にも色々な種類があるようだが、素人の私にはややこしすぎて割愛。

いずれにしても、場所や使用道具は少し異なるが“道具に頼らず自力で登る”というクライミングを体験した。

 

もちろん同日に二種類を体験したのではなく、それぞれ別の日程に分けて行なった。

これらはかなり良い経験となり、マイシューズを購入しようかとも検討しているほど気に入ったのでご紹介したい。

初心者たるもの。先ずはイメージトレーニングから

外岩を登るのを本番として、まずは室内練習場にて教えてもらうことになった。

全く初めてだった私はその日が来るまで少し緊張していた。

高い場所がやや苦手というのもあり、落ちたらどうしよう、ちゃんと登れなかったらどうしよう、などと心配し、ネットで初心者向けの講座などを見てイメージトレーニングしていた。

腕は伸ばす。足の親指に体重をかける。腕の力で無理やり登らない・・・なるほど。ふむふむ。

ボルダリング当日

家でストレッチもして準備運動はばっちり。ボルダリングスタジオにて練習開始。小さいジムだからか他のお客さんはおらず練習しやすい雰囲気だ。

垂直の壁

シューズを履いて(かなりキツイのが普通らしい)さっそく初心者コースに登ってみる。

大きくつかみやすいホールド。垂直の壁・・・思いのほか登りやすい!小学校のうんていよりは安定感が無いが、結構あっさり登れた。壁の最上部を掴んでゴール。

なかなかいけるじゃん。ちょっと自信がついた。

傾斜がある、反った壁

さて次にもう一段階難易度を上げたコースを登る。ピンクのホールドが目印だ。

スタートポジションにつく。

動けない。少し傾斜があるだけで腕にかかる負担が段違いだ。

次のピンクのホールドは見えている。のに、手を離せない。

 

片手を離せば届くホールド。しかし手を離せばこの姿勢が確実に崩れる。

腕への体重はかかる一方。腕が疲れてくる。時間だけが経過する。

 

 

 

なんとも情けないことに、結局一歩も動けなかった

少し反り返っている壁面。これが想像していたよりも遥かに難しかった。

 

なんせ体が重いのだ。尻の重さが下へ下へと腕を引くのが分かる。

スタートのポジションを保つだけで腕に負担がすごくかかっているのが分かる。腕がプルプルする。

初心者はイメージ通りにできない。

驚くほど自分の体が自分の意思に反するものである。本当にびっくりした。

イメージトレーニングなんてしなければ良かったと思った。なんだかんだ言って、まぁ少しはイケるだろうと心のどこかで考えていたことが完全に覆されてしまった。

とはいえこれは私の体の話であって、最初から割と登れる人はもちろんいる。そういう人は見るからに体が軽そうだ。羨ましい・・・

 

全然ダメダメな私に、ホールドの色は何色でもいいから全てのホールドを使って体を慣らそう。とクライマーさんが提案してくれる。ありがたや~

しかし壁が反っている現状は変わらない。スタートから一歩進むだけでもものすごい重力。

手を伸ばしては落下。少し進んでは腕が保てず落下。落下するのには少し慣れた。

意外だったことといえば、ホールドが痛いこと。表面が滑らないようにすごくグリップが効く仕様になっているのだけど、摩擦が強すぎて知らないうちに小さな擦り傷ができていた。

疲れて後半はスタジオ内で筋トレをして過ごすことに。クライマーさんの登りっぷりは見ているだけで凄い。体を自分でコントロールできている感が半端じゃない。

ふがいなく終わった室内練習

結局その日は超初心者コース以外登頂ならず。自分のふがいなさに見事撃沈。体も疲れたけど、ショックで心も疲れたボルダリングだった。

ポジティブに考えると、自分の重さを実感できた。新たな発見だったのだろう。

翌週は山で岩を登る。こんなんでできるのか・・・

24メートルの外岩にチャレンジしました

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