飛行機に乗るのが怖い人はどれくらいいるだろうか。
機体・乗客・燃料合わせて350トンもの物体が空を飛んでると冷静に考えると、どうしてそんな事ができるんだろう。いつ落ちてもおかしくないなと思えてくる。
私の相方はかつて、飛行機の乗ることがかなり怖かったそうで(特に離着陸時)、当時フライトの時にはいつも睡眠薬を服用していたらしい。
飛行機に乗る数日前から怖くて怖くて脂汗をかき、フライト前日も怖すぎて眠れない。
そんな相方も、今では全くの薬要らずであるが、それを克服できたのは非常に地味な理由である。
お医者さんからもらった克服へのアドバイスと、ロジカルな考え方をご紹介。
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飛行機事故で死亡する確率と現実
怖いと思っている方にいきなり嫌な話ではあるが、車だろうが船だろうが徒歩だろうが、事故というものはどうしようもなく存在する。
しかし、航空機に乗って死亡事故に遭遇する確率は0.0009%だそうで、この数字は日本で普通に生活していて事故に合う確率よりも遥かに低い。
ということは、普通に生活している方が突然車の事故に巻き込まれる可能性が高いということになる。
平和な日常生活は、怖い怖いと感じている飛行機よりも思いのほかリスクが高いのだ。
お医者さんの教え。「現実と妄想は別物」
相方が病院で医師に飛行機恐怖症について相談したところ、以下のようなアドバイスをいただいたらしい。
- 感情論ではなく冷静・単純にデータとして危ないのかどうかを把握して、危なくないことを知るのが先ず一歩。
- 頭の中で「怖い」を膨らますのはどんなこともいい結果を生まない。
また、エネルギーの無駄である。
- 実際に飛行機に乗る。怖くても乗ってみる。最初は睡眠薬に頼ってもいい。
そうして何度か乗って乗り慣れて、いつの間にか「あ、思っていたより大丈夫なんだ」と以前より落ち着いている自分に気が付く。
理屈じゃなく、何度も経験して大丈夫を実感すること。
実際に睡眠薬は処方してもらって、慣れるまではフライトの度に飲んでいたとのこと。
(恐怖から必要以上に睡眠薬を服用しすぎて、記憶が酩酊したこと複数回)
そんな人でもすっかり治っているので大丈夫。克服できます!
なんとなく不安・怖い時に私が思うこと
私自身といえば、ふと「飛行機が落ちたらどうしよう。遺書を書いとけば良かった。」
などとなんとなく思うようになる事も確かにゼロではない。
前はなんともなかったのに、心のどこかで怖いという気持ちがあるようだ。
そこで私が心を落ち着けるために知らぬうちにやっていたことをご紹介しよう。
少なくとも私の中の怖さはこの考え方でほっと落ち着いている。あなたに効果があるかはわからないが、気休めにでもなれば。
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離陸前の機内ではフライトアテンダントさんが慌ただしく準備を行っている。
この様子をただ座ってぼーっと眺めるのだ。
先日乗ったエアアジアでは、赤いタイトな制服を身に着けたお化粧ばっちりなCAさんが手際よく動いている。黒のシックな服を着た男性のアテンダントさんもいる。
みんな若く、そして綺麗である。男性はすらっとして男前だ。
私は綺麗な女性が好きなので、ただぼんやりと目で追う。そして思う。
みんなこんなに若くてスタイルも良く、とても綺麗。笑顔も素敵。
もし飛行機に何かがあったら、この人たちも死ぬのだ。
こんなに若くて綺麗な人でも、死ぬのだ。
なら仕方ない。もしもの時には一緒に死ぬのも、悪くないなぁ~。
と。
別に無理やりそう思うのではない。自然にそう考えていた。
そしてそう考えながらきびきび働く彼女達を見ていると、心が落ち着く。
ひょんなことで、不安が取れることもある。